ペルム紀の大量絶滅
2億9100万年続いたのち、
ペルム紀の終わりとともに幕を閉じる。
この時
古生代を代表する全ての系統は
地球史上最大の絶滅によって除去され
爬虫類が地球生態系の頂点を独占する中生代が始まる。
石炭紀を挟んで2億9900万年前に始まり
2億5100万年前に終わった。
この時代、各大陸は赤道をまたいで
一個の超大陸を形成する。
ペルム紀後半には
東側に口を開けた馬蹄形の超大陸と
唯一の大洋「パンサラッサ」だけができあがった。
気候は温暖で
陸上では哺乳類と爬虫類が大発展を遂げ
海洋では硬骨魚類、
ペルム紀末に地球を襲った環境変動は
極めて広範囲で複合的なもの。
よって、大量絶滅も地球史上最大となった。
ただ、規模が大きいだけに
始まりと終わりを特定するのは困難である。
海洋においては海退が起こり
赤道付近で起きた地殻変動により
海水の脱塩化が進む。
さらに「海水無酸素事変」と呼ばれる、
海水から酸素がなくなってしまう現象が起こり
古生代の海洋生物は事実上
根こそぎに近い壊滅的打撃を受けた。
陸上では現生哺乳類の祖先にあたる「哺乳類型爬虫類」が
大きな影響を受けた。
この大量絶滅で絶滅した海洋生物は
属レベルで82%、
種レベルで95%といわれている。