Oji’s 備忘録的 Diary

日々の読書からの備忘録です。

植物の次世代が育たない

マダガスカルは農業国である。

 

乾季の終わりに牛に新鮮な草を食べさせるため

野焼きを行う。

 

バオバブは樹皮表面が焦げても中までは焼けないが

そのやけどが治るまで光合成ができず

成長が鈍る。

 

最も問題となるのは若い木が火に耐えられず

焼けてしまい、育つことができないことである。

 

近年の環境の変動により

雨の量やそのタイミングが変わり

種子が水を必要としている時に雨が降らず

発芽しないということが起きている。

 

ほか、アルオウディア・プロケラも

次の世代が育っていない。

 

アルオウディアは11月くらいに種を作るが

直後に雨や水が与えられると発芽する。

 

近年、雨が降る時期にズレが生じ

12月以降となってきており、発芽が困難となっている。

 

また

人口増加により、建築材料としての需要が増え

アルオウディアの林が減っている。

 

その他、 アルオウディア林を切り倒して

サイザル麻畑が作られた。

 

サイザル麻は石油製品とは異なり

地球環境に優しいとの触れ込みだが

環境破壊の上に生産されている現状はまやかしである。

 

マダガスカルにはシファカという原猿がいて

彼らはアルオウディアの林を住処としている。

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アルオウディアの林の減少により

シファカの生活圏も減少しているのだ。

 

南アフリカは日本でもよく見かける

ゼラニウム、カラー、ガーベラやクンシラン

フリージアグラジオラス 、オキザリスカタバミ)などの

草花の故郷である。

 

そのほかアロエ南アフリカが原産だ。

 

アロエは水分をたくさん含み乾燥に強く

多肉植物として扱われる。

 

南アフリカナミビアの間にオレンジ川という

大きな川が流れている。

 

そのオレンジ川の南側に

ナマクワランドというところがある。

 

4千種もの植物が分布し、珍しい草花がたくさん生息。

 

「神様が背負った花の種が入った袋に

ナマクワランドを通過するときに穴が開いて

種が全部こぼれた」

 

そのためナマクワランドは花園となり

「神々の花園」といわれるようになったとのこと。

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ナマクワランドの主役の植物は

実は花ではなく

アロエなどの多肉植物である。

 

アロエといっても3 メートル、5メートルを超えるものもある。

日本でよく見るキダチアロエも彼の地では1メートルを超える。

 

ほか、10メートルを超えるアロエピランシーという種があるが

近年の気候変動により葉を落とし

子苗が育たない状態となっている。