チンパンジーはベッドで眠る

野生のチンパンジーはアフリカにのみ生息している。

アフリカといっても全土ではなく

赤道付近の熱帯林や乾燥疎開林が主な生息域である。

 

生息数は推定17万頭から29万頭ほどで

国際自然保護連合(IVCN)により絶滅危惧種に指定されている。

 

チンパンジーは木の上で眠る。

自分でベッドを作りその上で眠るのだ。

 

低いものは地上5メートル、

高いものでは20メートルを超える高さに作られる。

 

大きさは直径約90センチほどで、浅い皿のような形をしている。

 

チンパンジーは集団を作って生活し

数十平方キロメートルの遊動域の中で

果物や葉っぱなどを食べて暮らす。

 

森のあちこちで実る果物を食べて歩くので

行った先で日が暮れればそこにベッドを作る。

 

基本的にベッドは毎日作り、使い捨てとなる。

ベッドは枝を曲げる、折る、切って置くことで作られる。

 

曲げる折るを繰り返し、

足元の枝葉は複雑に織り込まれたベッドへと形作られていく。

 

ある程度組み上がると

小枝を切り取って積み重ね、寝心地を調整していく。

 

約三十数本の枝が使われ組み込まれる

簡単に作られたベッドだが、壊れるまでには34ヶ月かかる。

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ベッドを作る樹種として選ばれる樹にも好みがあるようで

積み重ねた葉が心地良くなる、

葉の面積の大きな木を選ぶようだ。

 

またベッドの再利用は基本的にしない。

 

それは

シラミやノミがいるかも、ということではなく

時間が経てばベッドの葉が枯れてしまうからである。

寝心地が悪くなり、

ゴキブリがいたりすることもあるせいかもしれない。

 

数分で新しいベッドが作れるのだから

わざわざ古いものを再利用する必要はないのだ。