原生代

地球は約46億年前、原始太陽系星雲の中から析出された微惑星

衝突過程を経て集積し、現在の大きさまで成長をしたと考えられている。

 

誕生から6億年ほどの期間を「冥王代」または「ハデス代」と呼び、

この時代に地球に海ができ、

海の水が地球を包む分厚い二酸化炭素の大気を吸収して

窒素と少量の二酸化炭素を主体とする、ほぼ1気圧の大気が形成され

と考えられている。


地球最古の生命がいつ、どのようにして誕生したのか

詳細は何ひとつ分かっていない。

 

現在知られている限りでは

始生代初頭、始生代と原生代の境界付近で酸素が急速に増大し

生物は初めて酸素を積極的に利用するようになり

進化の大きな次のステップが始まった。

 

これが「原生代」の始まりである。

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酸素は本来、あらゆるものを酸化させる猛毒である。

生物も高酸素が入り込めば、遺伝子が破壊され

生存できなくなる。

 

だが酸素を使って栄養分を直接燃焼させると

これまでとは比較にならないほどの高いエネルギーを

得ることができる。

 

それまでは「発酵」という手法に頼っていたが

酸素呼吸をする生物が出現し、「多細胞生物」への進化が

可能となった。

 

化石で確認される最初の真核生物は

北米ミシガン州ミネソタ州での原生代初期、

約21億年前の地層から発見される「グリパニア」と呼ばれる

藻類である。

 

グリパニアは最古の多細胞生物とされている。

 

原生代は今から25億年前に始まり

5億4200万年前まで20億年あまり続いた。


原生代には3度の大きな氷河期があったとされる。


1度目は24億から22億年前の「ヒューロニアン氷期

2度目が7億6千万から7億年前の「スターティア氷期

3度目が6億3千万から6億年前の「ヴァランガー氷期」。

 

とりわけ3度目の氷河期は、地球のほとんどが

厚さ3千メートルの氷床に覆われたという。

 

これが「全球凍結」、 通称「スノーボールアース

と呼ばれている。

 

 だが

火山活動の活発な地域、海底熱水噴出口などその周囲は凍らず、

生命は細々と生き延びていた。

 

やがて火山活動等により氷床が縮小していき

新原生代最後の地質区分「エディアカラ紀」後半になると

全世界で爆発的に新しいタイプの生物が出現した。

 

これが「エディアカラ生物群」。

 

これらの大半は系統上の位置はおろか

動物であるかどうかも定かではなく

エディアカラ「動物群」ではなく「生物群」と呼ばれている 。