アールデコとは
二つの世界大戦の間に主流をなした。
造形形式の総称であるが、定着し始めるのは
1960年代の半ば以降である。
この名前は1925年にパリで行われた
現代装飾芸術・工業美術国際博覧会にちなむ。
この博覧会の名称の一部、装飾芸術 アールデコラティフが短くされ
アールデコとなった。
このアールデコが、今日用いられる造形様式の名前となったのは
1966年のパリにて
1925年に行われたパリ博を回顧しつつその重要性を取り上げた、
25年代展が開催されてからである。
名前は似ているが直接の因果関係はない 。
30年ほどを隔てて流行した2つの様式は
新しい造形を模索した近代運動の「始まり」と「終わり」
に位置している。
アールデコは直線的、無機的、幾何学的、対称的、立体的である。
アールヌーボーは細部造形は平面的であるが、建物としては立体的。
アールデコは細部は立体的造形ではあるが
建物としては平面的ともいえる。
「アールデコ建築の特徴」
仕上げはタイル張りが多く
白いペイント塗りに一部タイルを張ったものもある。
隅窓、円窓、楕円窓、八角形の窓など、
入り口周りにレリーフがしばしば見られたり、
デ・ステイル風の直線の組み合わせによる造形が見られる。