Oji’s 備忘録的 Diary

日々の読書からの備忘録です。

ローマ帝国

ローマはギリシャを征服したが

ギリシャの文化を強制的にローマ化しようとはしなかった。

 

言語においても 自分たちの言語であるラテン語を強要するのではなく

自分たちがバイリンガルになる道を選んだのである。

 

ローマ人の優れたところは

自分たちでやろうとせず政治軍事国家規模の経済政策とインフラを整備し

自分たちの任務とし、それ以外の任務は被支配者に任せた点である。

 

理由としては

それぞれの分野で得意な人に任せた方が効率が良いこと、

そして

生存理由と喜び、仕事、それにあった報酬を与えることにより

国内の敵となりうる被支配者たちが敵に回らないようにするためである。

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ローマの都市と地方。

ローマは王政時代から街中に

丘という「地方」を持ち、フォロロマーノという「都市」を持っていた。

 

地方は自分のためであり都市は社会生活のためであった。

 

この考えは大帝国を創設した後でも続いていく。

地方と都市のあいだには街道網を整備し、運命共同体としていった。

 

都市は都市に求められることのみを与えていればよい。

それ以上のものまで与えると

地方のような都市になってしまう。

 

ローマ時代の都市は緑が極度に少なく

それは公共施設を優先した結果である。

 

ローマ人が都市化した地域はほとんど今も

大都市として生き残っている。