ナミビアの場合
南アフリカの西北に位置する。
第1次世界大戦まではドイツ領で
その後南アフリカが統治、1990年に独立した。
国全体が乾燥しており
雨量は首都でも年間350ミリ程度である。
ナミビアには
隣接するアンゴラの一部にしか見られない
ウェルウィッチアという植物がある。
日本人はサバクオモトという和名をつけたが
キソウテンガイとも呼ばれている。
これは裸子植物で
20から30センチ幅、長さ2メートルの葉が
のたうっている、という感じで生える。
木の高さは1 メートル程度、
葉は生涯、伸び続ける。
一番の古木は1500から2千年を超えると言われているが
この木もまた、若い木が見当たらない。
現在群生している所は湖だったと思われ
いまは干上がってしまっている。
ウェルウィッチアの根は地中に向かって
まっすぐ伸びる。
地下の水を吸って生きているが
近年、雨も降らない。
雨が降って水たまりがある時期に発芽しても
地中の水分があるところにまで根が伸びる前に
干上がってしまい
若い株が育たないのだ。