マダガスカルの多様な分類群生物

近年、植物の高齢化という問題が起こっている。

地球環境の変化により

耐性の強い植物の親は何とか生きながらえても

子供はそうはいかず

親の周りに子供はまったく見当たらない、

という事態が発生している。

 

近年、日本でもそうだが

降水量の変化が見て取れる。

 

マダガスカルの場合。

マダガスカルはアフリカ大陸の南東部の

インド洋に浮かぶ大きな島国で

国土面積は日本の1.6倍。

 

この島には珍しい動物と希少な植物が多い。

 

マダガスカルは南半球のへそと呼んでもおかしくない。

古代、南半球の大陸は

マダガスカルを中心に一体となっていた 。

 

その後、大陸移動が起こり

マダガスカルだけが中心の位置を変えずに存在。

 

その成り立ちから

極めて珍しい多様な分類群生物が存在しているのだ。

 

そのひとつにバオバブの木がある。

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マダガスカルには8から9種、

アフリカ大陸とオーストラリアには1種ずつ存在するが

その中心はマダガスカルである。

 

バオバブは成長すると大木になる。

 

たとえば地表1.5メートルの高さで幹まわりが27メートル、

直径9メートルを超えるものも多々あり、

しかもそのバオバブでも、まだ成長中なのだ。

 

寿命は5千年という説もあるが、はっきりしていない。

 

ところが近年、マダガスカルには

倒れたバオバブがたくさんある。

 

なぜそうなったか。

 

ひとつには人間が

環境を変えてしまったことがあるだろう。

 

元々乾燥地に生えているバオバブの育成地を

人が水田へ変えてしまい、根腐れを起こしたりしている。

 

バオバブは落葉樹だが、日本の木と違い

夏に葉を落とす。

 

葉を落とすと光合成ができないが

長期間、痩せることもなく元気に過ごす。

 

バオバブは幹の内側に葉緑素を持った層があり

ここでも光合成を行っているからだ。

 

マダガスカルの人は

バオバブの樹皮を生活に利用してきた。

 

昔からの人達は

樹皮の「一部」を剥がし利用。

剥がしたところは10年もすれば元に戻るからだ。

 

ところが新しく移住してきた人達は

樹皮をすべて剥がしてしまう。

 

皮を剥がしたところは弱くなり

サイクロンの風圧などにより倒れてしまうのである。