秘境での帰化植物

帰化植物の侵入は、秘境でも起こっている。

 

地球最後の緑の秘境といわれているギアナ高地を見る。

ギアナ高地は北緯二度に位置し、赤道に近いところにある。

そこにテーブルマウンテン状の台地

(現地の言葉でテプイ)が広がっている。

 

といっても、非常に広い場所に点在しているという感じである。

 

ベネズエラを中心に西はコロンビア

南はブラジル、東はガイアナスリナムにかけて点在。

 

東の一番はずれはフランス領ギアナにまたがる広大な地域だ。

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 テーブルマウンテンというように

普通の山と違い、

山のへりが数百メートルから1000メートルにも及ぶ

絶壁となっている。

 

現在、ギアナ高地

樹海の中に170の台地(テプイ)が浮かんでいる状態である。

 

この170のテプイは下は暑く

樹海によって隔てられ

標高 2000メートルの台地の上は温帯である。

 

冬の夜は10度を下回ることもある。

1000メートルにも及ぶ絶壁をよじ登る動植物はなく

雨がものすごく多い。

 

年間10か月は雨のため、湿原となっており

酸性が強い。

 

このような環境により

植物が分布を広げることができず

それぞれの台地で特有の進化が起こるのだ。

 

例として、ヘリアンフォラという食虫植物。

 

これはあちこちのテプイに分布しているが

チマンタエアというキク科の属は

ひとつの台地を中心にしか分布をしていない。

 

このような土地に近年は

ヘリコプターで直接降り立つ者や登山家などにより

他の植物の種子が運ばれ

帰化植物が繁殖を始めている。

 

独自の進化を遂げている台地を汚さないように

対策をとることが必要である。