DNA、RNA
2004年10月、
ヒトゲノム31億塩基対のゲノムの中に遺伝子、つまり、
読み出し開始コードと終止コードに挟まれ
特定のタンパク質を指定している部分は
21,787個しかないと発表された(ハエは20,000個)。
塩基数でいえば1.2%に過ぎない。
後に、空白と思われていた98%の空白領域が
重大な意味を持つことが分かった。
2007年の時点では
空白の93%がRNAに転写され、これは細胞内のRNAの半分以上を
占めていることも解明されている。
近代、DNAは遺伝子の原本、RNAは実行に移すサポート役
と思われていたが
DNAはRNAなどの手助けがなければ何もできないのに対し
RNAは自力で動き、増殖させていく力があることも判明している。
地球で最初の遺伝子はRNAだったのである。
RNAこそが遺伝子の主役なのだ。
進化論では自然選択が基本とされていたが
日本の学者、今西錦司によ
生活環境の奪い合いではなく
環境の違いを自ら選ぶ棲み分けを行い、違う形態の種へと進化して
一旦、居場所を確立すればそこから動こうとしない。
種というものは
変わる時が来れば一斉に大きく変わるという考え
実際、自然界のあらゆる場面で棲み分けが行われていることは
事実である。