スパイになるにはまず訓練
まずは実地で尾行の訓練集団。
訓練場で訓練するというのは第二次世界大戦中の話。
訓練の50パーセントくらいは実地で役に立つ。
スパイの供え、
持っていなければならないもので一番重要なものは運。
運と
それをうまく利用する能力で、
それは一般社会でも同じである。
常に目を見開き、耳をそばだてていること。
スパイに非番はない。
自分の周辺状況に注意を払い
遅かろうと早かろうと、
訪れた偶然の幸運を逃さないことが肝心である。
本格訓練の前に以下を自身で練習してみる。
1 目標を選び5、6時間尾行する。
2 気付かれたら人を変えて同じことをする。
3 相手の名前、職業、結婚、家族、
住所、勤務先、車両、趣味を探り出す。
これを行うにはかなりの洞察力が必要。
◎第二の皮膚
工作員の心得書きの第1条に常に掲げられるのは
理想の準備と維持。
第二の皮膚のように、その人にぴったり合い
完璧に近いものに仕上げられなければならない。
◎正しい偽装を構成する要素
1 偽装はニセ経歴(レジェンド)に基づく。
これは実際の、あるいはこしらえものの、
過去からかけ離れたものではいけない。
2 本人の外見に合わされるべき。
3 性格的特徴、性癖も考慮しなければならない。
4 資格を持っている専門職、肩書きは用いない。
5 生活様式が、選んだ偽装に適合していなければならない。
6 ニセ経歴はできる限り真実に近いものであるべき。
7 現地工作員は、従事している国の法、規則を
遵守すべき。
8 逮捕された場合、小さい犯罪を自認することにより
大きな犯罪を隠し通すことができる。
9 目立たない。
場合によっては、目立って脚光を浴びる。