昆虫と感染症

昆虫を媒介した感染症は 今日でも世界中で猛威を振るっている。
歴史的に最も有名なものは 14世紀のペストの大流行だろう。

ベストは ネズミに寄生するケオアスネズミノミが媒介する。
ヨーロッパでは人口の3分の1から半分以上が失われたといわれている。

流行は度々起こり19世紀のインドや中国でも多数の死者が出た。
最近では1994年にインドで数千人が死亡する旅行があり、過去のものではない。

アフリカのツェツェバエは吸血性のハエで、眠り病を媒介する。

 

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日本にもいるブユという小さなハエは

アフリカではオンコセルカ症という病気を媒介する。
回旋糸状虫が体の中を這い回り、

運が悪いと視神経に入って失明することがある。

アフリカではありとあらゆる吸血性のハエがなんらかの感染症を媒介し、

危険である。

日本では メマトイ という人の目に飛び込んでくるハエが

東洋眠虫という寄生虫を媒介することが知られている。

南米では

サシガメ科の数種のカメムシに吸血性のものがおり

シャーガス病という恐ろしい病気を媒介する。

血を吸う口部から感染するのではなく、

吸血中にする糞の中にトリペノソーマの一種が含まれており、

それを人間が傷口などに擦りつけてしまうことで感染する。

自覚症状はなく、

数十年後に心筋症、心臟肥大などの致命的な症状で死に至るのだ。

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病気を媒介する昆虫として最も恐るべきものは蚊である。

世界的に見て野生動物による人の死亡原因の1位は 蚊が媒介する感染症である。

ハマダラカが媒介するマラリアが最も有名だ。

日本で昔「おこり」として恐れられていた病気も

実はマラリアだと言われている。

 

そのほかデング熱日本脳炎、バンクロフト糸状虫症など多岐にわたる。

 

日本ではダニによる感染症にも注意が必要。

マダニによるリケッチア症SFTS

あまり知られていないがダニ媒介性脳炎も存在する。

ほかライム病などに注意が必要。

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