昆虫の機能と形

機能と形。


生物の行動や形態にはほとんど無駄がない。
無駄があるものは淘汰されていくからである。


一部を除き生物の形態には意味がある。
近頃は生物模倣という、

工業製品に生かすという事業が活発になっている。
ただし

昆虫の基本的な性質ともいえる飛翔、 泳ぎ 、跳躍は

人が再現するのは難しい。


ミイデラゴミムシは 摂氏100度のオナラをする。
「ブー」 という音とともに煙が出て

強力なニオイと茶色いシミを残す。

頭部にヒドロキノン過酸化水素を貯蔵する袋があり

腹部先端の小さな部屋に流し込み、 酵素と反応し爆発するのだ。


光を放つ昆虫。
光を放つ昆虫ではホタルが有名。
体内にあるルシフェリンと ルシフェラーゼという酵素が反応し

その時の化学エネルギーを光に変えて発光する。

他にも発光する昆虫は何種かおり、

ヒカリキノコバエの幼虫やヒカリコメツキという甲虫の仲間など。

 

彼らは光を放ち、捕食するのに使っている。

ヒカリコメツキは幼虫だけではなく成虫も光を放ち

その光は ホタルよりもずっと強い。
しかし成虫がなぜ光るかは不明である。

ツノゼミの仲間、

特に南米のツノゼミはずば抜けて多様性を有している。

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ツノはすべて「 前胸背板」 という部分の突起で、

1本伸びた突起の先がアンテナのように枝分かれしているもの、

突起が前方後方に伸び三日月のように湾曲したもの、

半円で薄い体でおかしな模様があるもの、

ツノが変形して蜂のようになっているもの、など。


それぞれになぜそうなったかは明確な答えがないが

捕食者に食べられにくい、

毒を持っている証、

ハチや蟻への擬態などが考えられる。
しかしなぜ

南米において、他の地域にはない多様化が進んだかは不明である。

旅をする昆虫もいる。
蝶の仲間には越冬のため生息地を変える者もいる。 

鳥類と違うのは

1つの個体が長距離を移動するのではなく

世代を繰り返しながら北上し最後の世代が南下して

越冬をすることだ。

時間の旅をするのがユスリカの仲間。

「アカムシ」と呼ばれる幼虫は

乾季で水がなくなると水分3%の状態で無代謝のまま休眠する。
休眠した幼虫に水を与えると復活する。
なんと、17年間休眠させた物が動き出した例がある。