Oji’s 備忘録的 Diary

日々の読書からの備忘録です。

昆虫の色、昆虫の恋

昆虫の色、生物の色彩の意味については

ほとんど何もわかっていない。

人から見てきらびやかな生物も、自然の中で見ると目立たなかったりする。

 

タマムシの中には臭いニオイを出すものもいる。

ニオイを出す者の体の鮮やかな色は、臭いぞという警告であったりもする。

 

人には鮮やかに見える昆虫も

動物にしろ昆虫にしろ、人と同じように鮮やかな色で見えるものは

多くないようである。

であるから

鮮やかな色というのは動物や昆虫にとっては全く意味がないものかもしれない。

 

蝶も美しい色彩を持っているが

その色彩の意味について大部分は意味が不明である。

毒を持つ蝶も多く

その場合は 先ほど述べたように警告色となっていると思われる。

 

さて昆虫の中には容姿をまねたものもいる。

バッタ、シャクトリムシナナフシ など、姿を自然に似せる者などである。

なんとシャクトリムシは、体表の成分まで植物に似せている。

他の昆虫の姿を真似るもの。
無毒な生物が有毒な生物に似せるのは「ベイツ型擬態」と呼ばれている。

アシナガ蜂に似せたカノコガ の一種などとても見事なものである。

 

固くて食べにくいものに似せる者。

甲虫目 ゾウムシ科 のカタゾウムシの仲間は

とにかくかたく、標本針が刺さらないくらいだ。

それに似せたカタゾウカミキリ、その似せ方は見事である。

 

少し違った似せ方としては

同じ科の別族のものが地域ごとで色を合わせているということもある。

 

スズメバチなどがそうで

日本では4~5種が同じ場所で見られるが、同じような縞模様をしている。

だがそれも、熱帯アジアに行くとまた違った縞模様になる。

 

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昆虫の恋。

昆虫はどう出会っているか。

それはフェロモンが関係している。

オスはメスの体から出るフェロモンを感じ取り、交尾行動に至る。

他に、大きな声で鳴く昆虫は

その音を、オスがメスを呼ぶ道具として使っている。

 

オスが自身の縄張りを誇示する場合にも声を使う。

その昆虫にとって音は言葉である。

蛍のように光で誘うもの、贈り物をするものなどもいる。
究極はカマキリのオスのように、自身が贈り物となる。

交尾中にメスに食べられてしまうのである。

 

昆虫は広い森の中で出会うために様々な手を尽くす。