植物と昆虫の戦い
植物と昆虫の戦い。
大部分の植物は、昆虫に対する防御物質を持っている。
現在我々が食べている農作物の多くは改良により
そういった物質を減らしているが
野山に自生する大部分の植物は
我々にとって有毒であったり、
臭いがきつく食べられなかったりする。
これは植物の防御策のあらわれであり
それが毒となるかそうではないかは
当該植物を食する者によって変わってくる。
植物と昆虫の戦いは互いに対抗策を出しつつ
常に続いている。
例として
植物は昆虫に食べられた部分の方向(箇所)に防御物質を
送り込むという対抗策を多くとる。
そして昆虫はというと
ハムシ科の甲虫であると、
円形に傷をつけてからその内部の葉を食べる。
つまり、傷の中に防御物質は送り込まれてこないからである。
そのほかの例を挙げる。
先に述べた防御物質を送り込む植物とは別に
とある植物は、昆虫に食べられると
昆虫の唾液と自身の持つ成分が合わさり
寄生蜂の好むニオイを出す、という対抗策。
寄生蜂(蜂の大部分を占め、他の昆虫に卵を産みつける蜂)は
昆虫にとって天敵のひとつである。
昆虫を食べてもらうのだ。
し、虫を食べさせるという策をとる。
さて
昆虫の狩りもとても興味深い。
獲物をとってすぐに食べてしまう蜂もいれば
なかには毒により麻痺させ仮死状態のまま
徐々に食べるという蜂もいる。
蜂以外では、
特殊な化学物質を出し獲物を麻痺させてしまうもの、
寄生し寄主を操作して意のままに操るもの、
瞬間的に獲物を捕らえるものなど様々である。
自然のしくみはよくできている。
すごいのである。