縄文人
古代DNA研究のスタートは
絶滅した馬、クアッガの剥製の皮から採取された筋肉から
DNAを抽出するところから始まった。
タンパク質分解酵素を使い、細胞を分解し
タンパク質を取り除き、DNAを取り出す。
クアッガは
体の頭側半分はシマウマ、
後ろ半分が馬に似た姿をしている。
クアッガから取り出したDNAを使い
シマウマに近かった。
さて
上記の発表の翌年、
エジプトミイラからのDNAが報告されたが
これは現在誤りとされ、現代人のDNAであったと考えられている。
古代DNAの採取はなかなか簡単ものではない。
古代DNA研究は
軟らかい組織の中のDNAの調査から始まったが
古代からの化石の大部分は骨などの硬い物質、
硬いものからDNAを調べることは難しい。
その光明を開いたのはPCRという、分子を増幅する技術。
DNAを調べた研究がある。
その結果、縄文人は
東アジア、特に東南アジアに属するグループであった。
しかしアイヌ人のみは東方アジアのグループに属しており、
本土とは違うグループであった。
それは弥生時代に日本には多くの人々が侵入し
血が混ざっていったということが分かる。
こうした研究で知り得ないことが色々と解明され、
過去の見えない歴史を知ることができるということは
非常に興味深い。